2017年04月26日

第11話 ピタゴラス勝率

野球の統計学で、ファンにはおなじみの言葉となった「セイバーメトリクス」。
その中に「ピタゴラス勝率」という指標があります。
これはチームの失点と得点から勝率を予測する計算式で、
(総得点の2乗)÷(総得点の2乗+総失点の2乗)で算出されます。
「総得点と総失点から推測すれば、これくらいの勝率が妥当であろう」というのが、ピタゴラス勝率な訳です。
総得点と総失点が同じなら、ピタゴラス勝率はちょうど5割になります。
実際の勝率がピタゴラス勝率を上回ると、上手い試合運びができているということですよね、よく「投打がかみ合った」なんて言いますが、まさにそれです。

例えば、私が敬愛する東京ヤクルトの4月25日現在の戦績は7勝13敗。勝率にして.350です。
このチームの総得点は58、総失点は69ですので、ピタゴラス勝率を算出しますと

(58×58)÷(58×58+69×69)

となり、ピタゴラス勝率は .414 となります。
得点と失点を見れば、ヤクルトはもうちょっと勝ってもいい、ということですよね。
チーム防御率が3.01ですからね、投手が頑張っても打線が...と言ったところでしょうか。

近年でもっともピタゴラス勝率と実際の勝率の差が大きかったのは、1999年のダイエーホークスです。
このときのピタゴラス勝率は.509。総得点と総失点がほぼ同じ数字だったんですね。
試合数で換算すると、総得点総失点から見込めた数字は135試合中68勝66敗1分(.5074)くらいです。
しかしながら、実際には78勝54敗3分 勝率は.591でした。
このシーズン、ホークスは1点差の試合に27勝14敗。僅差の試合に圧倒的な勝率を誇っていたわけなんですよ、お姉さん!(誰を対象者とした記事なのよ。)

ちなみにこの年のダイエーの主な選手は、
工藤公康 (MVP、最多奪三振196 11勝7敗)
城島健司(.306 17本 77打点)
ペドラザ (27セーブ)
特にこの人たち以外で成績で目立った、という方はいらしゃいませんでした。
これぞ組織力ってことなんでしょうね、お姉さん!

というふうに、ピタゴラス勝率と調べてみますと、また違った野球の見方ができるような気がします。
posted by 田中りゅうすけ at 02:03| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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